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スリッパの高齢女性、信号待ちの車のドア開けようと…夜勤明けの看護師が走り寄る

　齢女性を保護したとして、茨城県警下妻署は２３日、八千代町菅谷、看護師平岡穂乃美さん（２４）に感謝状を贈った。

感謝状を贈られる平岡さん（２３日、下妻署で）

　平岡さんは夜勤明けに車で帰宅途中だった１２日午前１０時過ぎ、同町内の県道で高齢女性が縁石に座っているのを見つけた。女性が信号待ちの車の助手席のドアを開けようとしたり、再び縁石に座ったりするのを見て心配になった。近くに車を止め、女性に走り寄って事情を聞くと、女性は「分からなくなった」と返答。自宅からスリッパで出てきた様子だったことから１１０番通報した。同署によると、女性は９０歳代で、駆けつけた署員が近所を当たって家族に引き渡した。

　同署で感謝状を受け取った平岡さんは「声をかけるのは勇気がいるけれど、放っておけなかった」と話し、菊地*次署長は「交通事故だけでなく徘徊はいかい中に用水路や田んぼに落ちて死亡した人を何人も見てきた。家族も私たちも本当に喜んでいる」と感謝した。